2008年9月22日

DJ MIXER 考察

DJ MIXER買い替えのタイミングで聴き比べを渋谷の
某楽器屋さんで行ったのでレポート。

古くからの知り合いで、70年代の日本少年漫画(トキワ荘関連)
に対する探究心は敬服に値する自称『トキワ荘的には寺田ヒロオ似
(スポーツマン金太郎・著者)』のスタッフN沢さんの協力の下で使用
機材は・・自宅で使用している機材と全く一緒の物を予めセッティング
しておいて貰いました。

まるで雑誌企画のような環境。

当日カメラを持って行くのを見事に忘れた為に写真が
ありません・・が、とにかくNさんありがとう・・。


使用機材は以下。

モニタースピーカー:TANNOY/Precision
プレーヤー:TechnicsのSL1200MK4
       (with/Concorde Night Club MK II)


アナログレコードのほかにTraktor Scratchでも
デジタルデータを再生。


聴き比べたミキサーの機種は以下。
ALLEN&HEATH XONE32
http://www.h-resolution.com/AH/xone32.html

Xone32_threequarter.jpg






















ECLER NUO2
http://www.soundhouse.co.jp/shop/ProductDetail.asp?Item=874^NUO2.0

ecler_nuo20.jpg













RODEC MIX BOX2
http://www.rodec.be/site/content/mixers_mixbox.asp

rodec_mk2dg.jpg













TECHNICS SH-MZ1200-K
http://panasonic.jp/technics/products/mz1200/mz1200.html

technics_shmz1200s.jpg













実際にクラブプレイの際に良い印象を持ったメーカーの商品を一通り
同じ条件下で聴き比べよう、という基準で機種は選ばせていただきました

最も重要視するのはズバリ音質。

Nさんの指導で視聴を始めてから、本来の目的を見失わないように
事前に3つ自分の求める選択基準を挙げました。

・クラブプレイでの箱の鳴りを想像できる。
・サンプリングの際にパワーダウンしない。
・サウンドをミキサーで持ち上げてくれるようなイメージの音質。

最初に取捨選択して基準を3つに絞ったのは役立ちました。

ってのもミキサーを繋ぎかえる間の間に、自分で決めた3つの基準に
合わせてキチンと反芻できたから。単純な事のようで、一回、一回
ちゃんと納得してから次のミキサー視聴に移れるのは高ポイント
でした。

買ってから『アレが良かった・・』って後悔する確率が格段に下がる
と思います。


感想は以下です。(当日のメモを元にしてます。)

・ALLEN&HEATH XONE32

サウンドはパンチがあってクリア。
キラキラの音色で一聴して『音良いね~』って
感じられる。抜けが良い、流行なサウンド。

中高音の輪郭が凄くハッキリしている。ハイファイ
サウンドを求める人向き。

生音の再生になるとアタックの強くない音は輪郭の
キツい音の後ろにちょっと埋もれる印象。

生音だと皮モノパーカッションやカッティング
ギターは良い。逆にディケイが後ろ気味の楽器は
苦手。

ALLEN&HEATHを使っているアーティストを思い返しても
テクノなミキサーな印象を受けました。幅広くはないです
が、ルックスも含め印象に残るミキサーです。

デジタル音源との親和性も良い。


・ECLER NUO2

派手さはないが、視聴音源の全体的な再生力は抜群。
低音の再生能力が特に良い。生ドラムは力強い鳴りで
ありつつ、立体的な空気感を感じられる。細かいフィル
にまで気付かせてくれるドラムの座り心地が良いです。

アタックを強く出しすぎず、細かい音までキチンと
拾える。ロック~クリック・テクノまで良い音で鳴る。
特徴はコシとツヤのあるサウンド。

ヘッドルームにまで詰め込み過ぎたサウンドはその
まんま再生されちゃうので下手なエレクトリックな
サウンドに印象はあまり残せない。

ハイファイ過ぎないイナたいサウンド。

3バンドのアイソレーターが付いているので2chミキサー
なのに、音はハウス/テクノ寄りというオールマイティー
な作り。

渋谷随一のレコード屋だった『STYLUS』で採用してた
視聴用ミキサーでもありますね。STYLUSならではの幅広い
セレクションを視聴するのに向いてたって事でしょう。

デジタル音源の再生も凄く自然。


・RODEC MIX BOX

各パートの住み分けがキチンと出来たサウンドという
のが改めて聴いてみての第一印象。とにかく不自然な
分離ではないサウンドが良い。

生音の再生も○。重厚感と丸みが出る。

定位感がウソっぽくない音質って、長時間音楽を聴く
時に疲れを感じさせない為に重要な要素だと思うんです
が、定位感で言えば今回の中では最高峰ですね。

ただし・・データ再生は苦手。

特にテクノ系のトラックはデジタル臭さが出てきて
ちょっとキツかった。


TECHNICS SH-MZ1200-K

これは東京藝術大学の学園祭で毎年使ってて、操作性の良さ
とコストパフォーマンスの良さを気に入っていたんですが
実際に自宅と同じ環境で視聴したのは初。

音質は素直な出音。

高域の伸びは人工的過ぎず好印象。重心高めのミキサー。
パッド音は特に綺麗に再生できる。

EQも良い出来なので現場でも活躍しそう。

フェーダーの配置や触り具合的にもジャンルレスに対応できる
ミキサーなので、4CHのミキサーだからって単純にテクノ・ハウス
向き、に分類しちゃうのはいかがな物かと。

オールラウンドに活躍できるミキサー。

ただし、ちょっとパワー不足か。低音の再生はあまりリッチでは
ない。

デジタルの再生は良い。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

今回の4機種は前評判等も参考にしてたので、良いミキサー
ばかりでした・・。実際に店舗でも人気が高いミキサーだそう。

実はALLEN AND HEAT,ECLER,RODECは同じブランドで
多入力ミキサーを視聴してみてたんですも、音質はほぼ同じ
に感じました。

パーツや回路はそのままに単純にチャンネル数で値段が
変わるのだそうです。が、ウチでタンテ×3、CDJ×2って人
もあまりいないだろうしコレで充分・・。

高価格帯の機種ですとエフェクターが装備されたり、フェーダー
カーブを色々と変えられたり・・と言った機能的なところが
追加されてくるのですが・・結局はシンプルに音質が良い物
を選ぶのが一番長く楽しめるかなぁと個人的には感想を持ち
ました。

というのもミキサーに付属しているエフェクターって簡易な物が
多いんで・・。パラメーターもミキサー機能を満たした上での
狭い配置場所しかない所にアサインしてあり、あくまで、付属品
の領域を出ている物がなかなかないのでエフェクトは単品で買う
べきでしょ・・。

MIDI CONTROLが付いているミキサーはちょっとまだ抵抗が
あってNGにしましたが、今後10年を考えるとMIDI CONTROL
は当たり前の機能になっていくのかもね。

今の段階で多入力ミキサーを買うなら、シンプルなミキサー
を選んで、+αで好きなモニタースピーカーにお金を使う方が
個人的には楽しめると思います。

基本的にはクラブに備え付けのミキサーを使用する訳だし、持ち
込むにしてもエフェクトがたくさん付いているミキサーを現場に持ち
込むのはかなり大変だしね。

で、結局選んだのは・・ECLER NUO2でした。
RODECと迷ったんですが、結局は幅広いジャンルへの対応力
とデジタルの再生力で選びました。

当分はコイツと楽しめそうです。

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