2010年10月 8日

SL1200の生産終了について

2010年10月1日出荷分でDJカルチャーに大きな影響を与えたSL1200が生産を終了しました。

現行のSL1200 MK6をもって・・
新たなアナログターンテーブルの開発は行われない事が発表されました。

SL1200一覧
sl1200.jpg

今もなお、世界中のクラブで、ベッドルームで、レコードを載せて最も多く稼動しているであろう・・
ジャパニーズプロダクトの名機。SL-1200。上の写真で見ると本当に多くのモデルが出てますね。

レコードプレーヤーがその使命をCDによって終えようとしていた頃。
NYのDJ達がアナログレコードをミックスしたり、カットしたりして既存の音楽を作り変え始めました。

ダイレクトドライブ(モーターと回転するお皿部分が直結した作り)。
レコードを手でストップさせても素早く立ち上がる・・高いトルク。
ピッチを変えられるピッチコントロール。

数々の条件がDJの求める機能にピッタリなSL1200。
その後30年もの間、クラブのブースの中央に位置することになります。


僕が初めてSL1200を見たのは、地元山形のGETというクラブ。モデルは90年代を席巻したMK3。
ストレートに余分なモノを削ったような・・キックとベースによって・・ただ享楽的に興奮できる音楽。
初めて聴くアンダーグランドなハウスミュージックの身体を震わせる音。
その全ては、ブースの中で黒光りする怪しい魅力の機械、SL1200から発せられてました。

Technics SL1200 MK3。
90年代中期に一気に爆発したサンプリングミュージックの波が全国津々浦々を巡った頃。
全てのストリートカルチャーと・・魅力的なパーティー・・。
その要素を引き寄せる座の中心だったように思います。

ほとんどの人がそうだった様に、感受性と物欲の強い10代の僕は見てすぐ・・
SL1200が欲しくなりました・・。

3コードばかり弾いてて、一向にうまくならないギターはいつの間にか部屋の隅に寄せて・・。
ちょこちょこっとレコードを買い始めて・・色々バイトしまくって・・。

今でも思い出すのが、97年の春にターンテーブルを買った時の事・・。
どんなにお金持ちになったとしても、あの時の買い物よりも満たされる買い物はないだろうな・・。

桜丘の渋谷川沿いにあったPACO。remixの後ろにあった小さい地図を頼りに行ったなー。
輝いて見えたシルバーのSL1200のMK3DとVESTAXのミキサーPMC17Aを買たっけ。

何かを成し遂げたような、禁断の扉を開いてしまったような何とも言えない気持ち。
ウチに帰ってから溜まってたレコードを聴きまくったな・・。本当に懐かしく思い出されます。

もちろん僕は、今後もSL1200を使い続けます。97年の高校生の頃以来・・。
全ての僕の持ち物の中で最も大切なモノは、間違いなくターンテーブルだから。

SL1200は現行モデルの生産を終えますが、もちろん修理などのサポートは続けてくれるそう。
これから10年、20年と是非プライドを持って続けて欲しいと思います。
ジャパニーズナショナルブランドの意地を見せて下さい。



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